今度異動先で自己紹介をしなきゃいけない。職場での自己紹介が苦手。どうしたら上手く喋れるんだろう。
こんな悩みを解決します。
初配属、異動、転勤、などなど、職場では様々な場面ですることになる自己紹介。とはいえそこまで数多く経験するないことから、自己紹介に苦手意識を持っている人も多いでしょう。
そこで今回は、自己紹介に対する苦手意識をなくす方法を解説します。
記事の最後には、自己紹介を上手く乗り切る圧倒的シンプルなコツも紹介。
本記事を読んで実践して自己紹介をサラリと乗り切り、新しい仕事にスムーズに入りましょう!
自己紹介では上手いこと言う必要なし
いきなりですが、自己紹介では上手いことを言おうとしなくてOK。
自己紹介が苦手なあなたに聞きます。
職場を見渡してみて、1番若手社員が配属された時の自己紹介を思い出してください。
あなたの向かいの席の人が1番最後にしたスピーチの内容を思い出してください。
思い出せなかったでしょう。自己紹介なんて誰も覚えていないんです。
自分の自己紹介を覚えている人なんて自分ぐらいなもの。だから自己紹介でうまく話せなかったとしても全く気にする必要はありませんよ。上手いことを言おうとする必要もありません。無難なことを話して終わりで良いんですよ。
みんなと同じことを話すのはつまらない。オリジナリティを出したい。
上記のように思う気持ちもわかりますが、何も自己紹介でオリジナリティを出す必要はありません。ましてや自己紹介が苦手な人は、特別なことをしようとすると失敗します。
繰り返しになりますが、自己紹介の内容なんてみんな忘れますからね。
オリジナリティを出したいのなら、普段のコミュニケーションの中で自然な範囲で出しましょう。
ということでまずは自己紹介に上手い話は不要、という話でした。
自己紹介の意義
聞いてもみんな忘れてしまう自己紹介。それなら自己紹介なんて意味ないんじゃないか・・・
その通りですね・・・
自己紹介は大体は形式的で、挨拶のようなものであり、実質意味を持ちません。
そんな自己紹介に、自分で意義を見出すことはできます。
私の考える、職場での自己紹介の意義は次の通り。
職場での自己紹介の意義
- 最低限の印象付け
- コミュニケーションのきっかけ作り
- 人前で話す練習
どれも自己紹介を「自分の今後につなげること」が目的です。
それぞれ詳しく解説します。
自己紹介の意義1:最低限の印象づけ
自己紹介でその人の第一印象が決まります。
・・・嘘です。自己紹介なんかでその人の印象なんて全然決まりません。むしろ、その後普段のコミュニケーションを重ねていく上でその人の印象が決まります。
これは私が10年近く会社員として過ごしてきての経験則。
だから、くれぐれも「自分を良く見せよう」と思って普段以上の自分を出そうとしてはいけません。その時はうまくいっても、「普段以上の自分」をその後もずっと継続しないといけなくなり、いずれ辛くなります。
ここまで書いておいてなんですが、「最低限」の印象づけは必要だと思います。
それは、次の通り。
最低限の印象付けに必要なこと
- 声が大きいこと
- はっきりと話すこと
- 聞き手の方を向きながら話すこと
必要な要素に肝心の「話す内容」が無いけど?
「話す内容」は・・・実はそこまで重要じゃないんですよ。
コミュニケーションにおける「3つのV」を聞いたことはありますか?
Visual,Vocal,Verbalの3つの頭文字をとったものです。
3つのV
- Visual・・・視覚情報(見た目、表情など)
- Vocal・・・聴覚情報(声の大きさ、口調など)
- Verbal・・・言語情報(話の内容)
コミュニケーションにおいて、3つのVが相手に与える影響の割合は次の通りと言われています。
3つのVの影響割合
- Visual(視覚情報)・・・55%
- Vocal(聴覚情報) ・・・38%
- Verbal(言語情報)・・・7%
驚愕ですよね!Verbal(言語情報)が7%しか無いなんて・・・
そう、「話す内容」はあまり気にしなくても伝わるんです。重視すべきはVisual(視覚情報)とVocal(聴覚情報)!
自己紹介の意義2:コミュニケーションのきっかけ作り
自己紹介はメンバーとの雑談のきっかけを作るのに役立ちます。
そのため、自己紹介で趣味趣向を話す場合は、敢えて「みんなが好きなもの」を挙げると良いですよ。
例えば次のような感じ。
- 趣味は映画鑑賞で、特に〇〇が好きです。
- ラーメンが好きで、休日はいろんなラーメン屋に行っています。
- 趣味は野球観戦で、○○のファンです。
上記のような趣味趣向は、誰かしら一人は好きな人がいるので、話しかけてもらえる率が高くなります。自分が好きなものの中で、「みんなが好きなもの」を思い浮かべて、それを自己紹介で話すようにしましょう。
もしよくわからないマニアックな趣味を話した場合、その趣味について知らない人が多いので、話すきっかけは生まれにくい。
そもそも最初に書いた通り、自己紹介の内容はみんな忘れます。だから、趣味を聞いた時点で「よくわからない」となったら、そのまま忘れ去られる可能性が高いんですよね。
マニアックな趣味は、ある程度仲良くなったら話すのをお勧めします。
「どうしても人とは違う趣味を話したいんだ」と言う人はお任せします。ただ、自己紹介に意義を見出すという観点ではみんなが好きな趣味を話す方が良いよ、ということを伝えたかったんです。
自己紹介の意義3:人前で話す練習
自己紹介を「人前で話す練習」と捉える。これが自己紹介の1番の意義になり得るでしょう。
「人前で自分の考えを話す」という意味では、自己紹介もプレゼンテーションの一部と捉えることができます。
プレゼンテーションは、会社員として生きていく以上、必須のスキル。
プレゼンの直前になると一緒に練習する人も多いと思いますが、なにもプレゼンの練習はプレゼン前だけにやるものではありません。
こういった自己紹介も、
どうせ誰も聞いてないし・・・
と思って適当にやるのと、
人前で話す練習だと思ってやろう!
と捉えるのでは「その後」が全然違います。
例えば
- 自己紹介の台本を考えたり
- 鏡の前で身振り手振りを交えた練習をしたり
- 決めた時間ぴったりで話す練習をしたり
上記のように、自己紹介一つとってもいろいろ練習できる事はあります。
このように、一見意味のない思われることに対して、「意義を自分で見出して自分の成長につなげる」と言う発想と行動は、社会人として非常に重要な要素だと思います。
自己紹介のコツ
最後に、今まで書いてきたことを踏まえて、自己紹介のコツを以下の通りまとめます。
自己紹介のコツ
前を向いて、はっきりと大きな声で、最低限の経歴+みんなが好きな趣味を1つ話す。
笑っちゃう位当たり前のことを書いてしまいましたね・・・ですが自己紹介やスピーチが苦手な人は、これができているか、自分に問いかけてみてください。
意外と自己紹介やスピーチでは下を向いていたり、声が小さい人は多いです。「当たり前」ができていない人が実は多いんですね。
この自己紹介のコツを意識して実行するだけで、自己紹介の意義を満たすことができます。
まとめ:自己紹介を自分の糧にせよ
最後にまとめです。
今回は職場での自己紹介への苦手意識をなくす方法を解説しました。
シンプルすぎて拍子抜けしたかもしれませんが、これには「自己紹介でそこまで悩む必要はない」と言う意味も込めています。
うまく話せた、その時ウケたからといってもあまり意味はありません。どうせ忘れられてしまう自己紹介。内容は当たり障りなくても良いから、今後に繋がるよう自己紹介を「利用する」ことを意識した方がよっぽど意味がありますね。
自己紹介を自分の糧にしましょう。
今回は以上です。
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