うちの会社では遅くまで残業していると評価される。でも僕は残業したくない。残業=優秀なの?
この疑問に対して持論を語ります。
サラリーマンには避けて通れない存在
「残業」
日本の多くの企業ではまだ「残業=頑張っている」と評価される風潮がありますよね。
でも、本当に残業が多い人は頑張っていると言えるのか?優秀なのか?
ここに疑問を持っている人は多いと思います。
そこで、今回は「残業=優秀」の方程式が成り立つのかどうか、私なりの見解を述べたいと思います。
この記事はこんな人にオススメです
- 「残業が多い=頑張っていると評価される風潮に辟易している」
- 「残業嫌いだけど、周りがしているから仕方なく自分も残業している」
- 「残業が常態化している」
この記事を読むと、周りを気にせず家に帰る勇気が持てるようになります。
大事なのは「仕事率」
いきなり記事タイトルの結論を書きます。
「残業が多い」=「優秀」という等式は成り立ちません。
次のケースを考えてみましょう。
Aさん、Bさんのうち、どちらを昇進させるか決めたい。Aさんは毎日定時上がり。Bさんは毎日遅くまで残業して頑張っている。
あなたが上司なら、どちらを昇進させますか?
毎日遅くまで頑張っているBさん?
本当でしょうか?
この時点では、「なんとも言えない」というのが正解です。
そう、優秀かどうかは残業時間では語れないんですね。
私の考える優秀な人は、仕事率が高い人。
仕事率。つまりかけたコストあたりの成果(アウトプット)のこと。
式にすると次のようになります。
仕事率 = 成果 ÷ コスト
残業時間が増えるということは、仕事率の定義でいう分母のコストが増えるということ。
さて、冒頭のAさんBさんの例に戻ります。
例えば両者の成績が全く一緒だったらどうでしょう?仕事率で考えれば、圧倒的にAさんが優秀ということになりますね。
「仕事率」という考え方、持っていなかった人は念頭に置いておくと良いです。
個人の成果が見えにくい職種は仕事率が見えにくい!
例えば営業の仕事であれば、個人の売上がモロに個人の成果となりますよね。
でも、個人の成果が見えにくい仕事ってあるんですよ。
特に大企業総合職の仕事。
大企業の仕事は、仕事の規模が大きいため、基本的に大人数で手分けして行われます。
一人一人の役割が細分化しているのですね。となると、大規模な製品を作って売ったとしても、その売上に対する一人一人の貢献度なんて薄まりすぎちゃって全然計れないわけです。
だから、「勤務態度」が人材の評価指標に。
さらに、勤務態度の中でも、目に見えてわかりやすいのが残業時間。
だから、残業=頑張っている=評価される、という構図になるわけですね。
残業は会社への忠誠心の表れにも見えますしね。
残業のデメリット
残業はデメリットだらけ。ここからは、残業にどんなデメリットがあるかまとめます。
まぁまとめるまでもないんですが、残業のデメリットを改めて認識しておくことで残業しないことへの抵抗感を少しでも減らすきっかけになればと思います。
パフォーマンスが落ちる
長時間残業すると、帰宅時間が遅くなり、必然的に睡眠時間が短くなりますよね。
「睡眠不足はほろ酔い状態と同じ」との報告もあるくらい、睡眠不足は翌日のパフォーマンスに影響します。
酔っ払った状態で仕事して捗りますか?ということ。
若い時は影響が少ないかもしれません。でも30近くになってくると、睡眠不足の影響がもろに出るようになるので注意です。
ソースは私・・・
運動不足になる
夜遅く帰宅して、食事して風呂に入って寝るだけの生活。
こんな生活毎日続ければ、必然的に運動不足になりますよね。
普段歩き回るような仕事ならまだ良いですが、この記事を見ている人はデスクワークの方が多いんじゃないでしょうか?
私も経験あるんですが、デスクワークでプライベートでも運動しないと、ガチで健康に支障をきたします。
社会人は身体が資本。身体が持たなければ元も子もありません。
生活のための仕事が原因で健康に支障をきたす本末転倒な状況を避けるため、今は筋トレ習慣をつけており、運動不足対策をしています。
自分の時間皆無
残業が多いと単純に自分のプライベートの時間がなくなります。
仕事が楽しいなら良いんですよ?
でもこの記事を見てくださっている人は、大体が「仕事がつまらない」と感じているんじゃないでしょうか。
一度きりの人生を、つまらない時間で埋め尽くして良いんですか?ということです。
謎の達成感
成果の有無にかかわらず、夜遅くまで仕事すると謎の達成感に包まれますよね。
今日も遅くまで頑張ったぞ、と。
この感覚、ほんと危険。
気にすべきはいつでも「仕事率」です。
残業のメリット
一応、残業のメリットも挙げておきます。ただ、同時にデメリットが付いて回ることはお忘れなく。
評価が上がる?
冒頭で話したとおり、残業の多さと評価が比例する、謎評価制度の会社も多いでしょう。
そんな会社では、残業はメリットになり得ますね。
時間を使って評価が上がるなら、楽なものです。
でもそんな会社で評価を上げ続けるには、
今後の会社生活、ずっと残業し続けないといけない
ということです。
給料が増える
まともな会社なら、残業時間に応じて残業代が出るでしょう。
給料が増えるのは残業のメリットです。
でも、その増えた給料の代償が、上で挙げたデメリットです。
まとめ:残業しないために
以上、今回は「残業しても良いこと少ないよー」と、警鐘を鳴らす記事でした。
じゃあどうやって残業をなくしていくか。ここが大事。
「残業は良くない」と、理想論ばかり語っても仕方ありませんね。仕事量が変えられないのなら、残業を減らすために自らのタスク管理力を強化するしかありません。
タスク管理の方法は、【保存版】タスク管理の極意を4ステップで完全解説で体系的にまとめていますので、是非読んでみてください。