仕事で相談するのが苦手。何でも自分で解決しようと考えてしまって相談できない。上司も忙しそうだし、相談したら迷惑だろうな・・・なんてことを考えてしまって、余計相談できない。
こんなあなたに向けて、相談苦手を克服する方法をお伝えします。
相談苦手な人が意識すべきこと
相談苦手を克服するために意識すべきことは次の通りです。
相談苦手な人が意識すべきこと
- 一人で全て解決しなくても良い
- みんな相談されると嬉しい
- 一人で10分考えて答えが出なかったら相談
それぞれ詳しく解説します。
一人で全て解決しなくても良い
相談がなかなかできない人は、自分一人で何でも解決しようとする傾向があります。
何を隠そう、私もその1人でした・・・
何でも1人でパパっとできちゃう人に憧れるんですよね。
で、1人で解決できないことにブチ当たって、放置して、期限ギリギリになって慌てて他の人に協力してもらって何とか間に合う…
こんな行き当たりばったりな仕事の仕方になってしまうわけです。
でも、どうしても人に頼らず自分で何でも解決したいんだ!
こういう人は次のように考え方を変えてほしい。
相談を、仕事を効率的に進めるためのツールだと思うこと。
何でも自分で解決したい人は意識が高いので、仕事を効率よく進めたいと考えているはず。だから、相談という行為を一つのツールと捉えるんです。
相談=人に頼ると考えるから踏ん切りがつかないんです。
相談を「ツール」と思えば、少しは相談に対する苦手意識がなくなってきませんか?
でもこれも覚えておきたいのが、1人でやり切ろうとする姿勢は素晴らしいことだということ。
その気持ちは、忘れてはいけません。
でも、実質1人でやり切れる仕事なんて数少ない。
だから、人を頼るのを前提にするんです。
会社は組織で結果を出するところです。バンバン相談しましょう。
みんな相談されると嬉しい
逆にあなたが相談される立場になった時のことを想像してみてください。
相談されるのって、そんな嫌じゃないですよね。
むしろ相談されると「頼られて嬉しい」という気持ちが出てくるんじゃないでしょうか。
人間には本能的に誰かに必要とされたい、という自己承認欲求があります。
相談されることは嬉しいことなんです。
さらに、答える内容によって、「そんなことも知っているんだ、すごい」と思われた時には、承認欲求的には一石二鳥です。
一人で10分考えて答えが出なかったら相談
人の力を借りないと仕事は上手くいかないし、みんな相談に乗るのが好きということはわかった。
次に疑問が沸くのは、「相談するタイミング」だと思います。
オススメは、「10分自分で考えて答えが出なかったら相談」です。
この考えは、私の仕事のバイブルの一つ「イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質」を参考にしています。
本書では、「悩む」と「考える」の違いを次のように定義しています。
「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること
「考える」=「答えがでる」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること
出典元:イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
この定義をもとに、考える時間について本書では以下のように語られています。
「君たちの賢い頭で10分以上真剣に考えて埒が明かないのであれば、そのことについて考えることは一度止めたほうがいい。それはもう悩んでしまっている可能性が高い」というわけだ。
〜中略〜
ビジネス・研究ですべきは「考える」ことであり、あくまで「答えが出る」という前提に立っていなければならない。
出典元:イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
この10分、短いようにも思えますがこのくらいで十分です。
実際、上の定義でいう「悩む」時間が続くと、どれだけ時間を使っても先に進まない、ということは多いです。
これは明らかに時間のロスなので、10分自分で考えてわからなかったら即相談、これを自分の中のルールにしましょう。
相談時の注意点
次に相談の際に注意すべきことを解説します。
相談時の注意点
- 相談であることをまず伝える
- 今話して良いか確認を取る
- 自分なりの考えを持っておく
それぞれ詳しく解説します。
相談であることをまず伝える
まずはじめに「相談である」ことを伝えましょう。
相談であることを伝えてから話し始めれば、相手も「相談に乗る」スタンスで話を聞いてくれます。
これがいきなり本題に入ってしまうと
これは「報告」なのか?「情報共有」なのか?それとも雑談・・・?
と相手を混乱させてしまいます。結果良いアドバイスをもらえない可能性もあるので、
相談があります。
から話し始めるようにしてください。
今話して良いか確認を取る
相談するときには
相談があります。今話してもよろしいですか?
と一言相手にことわるようにしましょう。
自分だけでなく、誰もが忙しいです。
そんな中いきなり相談をすると、相手からしたら「無理やり時間を奪われた」という感覚になります。
なので、相手の了解を取ってから相談を持ちかけるのを基本動作にしましょう。
緊急事態の場合、話は別。相手にとっても自分にとっても最優先事項になりそうな話なら、いきなり話しかけるのも止むを得ないです。
自分なりの考えを持っておく
「自分なりの考えを持って相談すること」も大事。
何も考えなしに相談したら相手はどう思うでしょうか。
先輩、〇〇の対策に関してA案、B案、C案があるのですがどれが良いか判断できません。どれが良いと思いますか?
(こやつ、全部俺に押し付けるつもりか・・・?少しは自分で考えたらどうなんだ?)
こんな相談の仕方だと、相談に答えるために先輩社員は案の評価と判断を一から自分でやらないといけなくなります。
つまり「評価と判断」という仕事を先輩社員に押し付けたということ。
これでは相談される嬉しさよりも、イライラの方が勝ってしまい、相手は協力したいという気持ちが薄れてしまうかもしれない。
必ず自分で考えて、わからないなりにも自分の考えを添えて相談するようにしましょう。
先輩、〇〇の対策に関してA案、B案、C案があるのですがどれが良いか判断できません。それぞれのメリット・デメリットをこのように比較すると、私はA案が良いと思ったのですが、いかがでしょうか。
良いんじゃないかな。
こんな感じですね。
「自分の考え」がまとまらない、と悩む場合は「ゼロ秒思考」のメモ書きで思考力を鍛えよう!
まとめ
今回の記事の要点を次にまとめます。
- 相談を仕事を効率的に進めるためのツールだと捉えると、一人でなんでも解決しようと思う人でも相談しやすくなる。
- 誰でも相談されて頼られたら嬉しい。相手が喜ぶことをしていると思えば、相談しやすくなるはずだ。
- 10分考えて答えが出ないのであれば、即相談することを自分のルールにしよう。
- まず相手の都合を確認して、相談であることを伝え、自分なりの考えを持った上で相談すること。
今回の「相談」のように、仕事のコミュニケーションは必須スキルです。このブログでは他にも仕事のコミュニケーションをテーマにした記事を書いているので、よかったら見てみてください。